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三回 濾過槽の自作法(後編)
     (2003年2月26日発行記事)


 さて、前回は、濾過槽を自作するために必要となる各種材料及び工具の手配をおこなうところまででした。今回は、いよいよその製作を行います。前編の記事を読まれていない方や、読んだけれども忘れてしまったという方につきましては、私のホームページ「水槽錦鯉」に転載してありますので、ここから先を読む前に、下記アドレスから移動して、ぜひ一度目を通していただければと思います。
 早速ですが、ポンプの吐き出し口の直径よりも、一回りか二回り程度大きい穴を、衣装ケースの底面に2カ所から3カ所あけてください。切るというよりも、ノコギリの刃の先端部分で、ひっかき続けていれば、やがて刃が貫通しますので、これを四辺分繰り返せば、四角い穴になるはずです。多少、いびつでも問題ありません。


衣装ケースに穴をあけます。

 次に数本の角材を、池の上に橋となるように渡します。角材の太さと本数は、その上にのせる濾過槽の重量により変わるはずですので、適宜調整をしてください。一本橋では、衣装ケースを上にのせた際に安定しませんので、最低でも二本橋といたしますが、角材で、衣装ケースの穴をふさがないよう注意をしてください。
 ポンプの口から、橋に乗せた衣装ケースに上から池の水を注ぎ込むことができるよう、塩ビ管を配管してください。この時点では、まだ接着はおこなわずに、接続継ぎ手に塩ビ管を差し込んでつなぐだけの仮配管です。それができたら、ポンプの電源を入れて実際に水がケース内まで流れるかのテストを行います。ポンプの能力が水を持ち上げられる高さ以上に、配管を上にあげていないかの確認です。
 成功した方は、電源を切り、パイプをよく乾かしてから接着をして下さい。
 失敗した方は、残念ながら、お手持ちのポンプでは希望の高さまで水を持ち上げられないということになりますので、配管内でどの程度の高さまで水が上がっているかを確認して、それより低い範囲内でおさまるように、配管をやりなおします。当然、衣装ケースの積み上げ段数にも見直しが必要です。再挑戦して、水が流れるようになった場合は、パイプをよく乾かしてから接着をいたしましょう。


垂直配管は、なるべくポンプのすぐ近くでしてください。
水平配管後の垂直配管では、管内の水が負荷となるため、
ポンプの効率にロスが生じて、水が高くまであがりません。

 砂利を少量ずつバケツに移して、米を研ぐ要領で洗ってください。泥水がでない程度にきれいになったら、砂利をまとめて網袋に移して口を縛ります。木炭は、水で軽くゆすいで細かい破片を流してから、砂利とは別の網袋に入れて下さい。
 砂利袋を平らにならしながら、衣装ケースの中に並べてください。砂利の上には、木炭の袋もならして置きます。最後に、その上にウールマットを敷き詰めて、隙間をなくします。各濾材ごとに、衣装ケースを使い分けて、三段積みの濾過槽を構築するのが理想的ですが、能力的に、ポンプがその高さまで水を持ち上げられない場合は、最悪、一つのケース内に三種の濾材をおさめることになっても仕方がないでしょう。とはいえ、濾過槽の容量が、大きければ大きいほど濾過能力はあがりますので、衣装ケースを縦方向に増やすことができない場合には、配管を二股に分岐させるなどして、濾過槽を横並びに増やしてください。
 何日かして接着剤が完全に乾燥したのを確認してから、水を回転させましょう。水しぶきが池の外まで飛び出してしまうようでは問題です。朝、起きたら、池の水が空になっていたということのないよう、一つの対策として、衣装ケースの蓋にも穴をあけて、配管を、蓋の穴からケースの内側まで入れてしまうという手があります。そうすれば、水が濾材にぶつかったところで、ケース内にしぶきが飛ぶだけですみます。配管と蓋の隙間部分のみ、何かでふさいでおいて下さい。
 以上で工作は終了です。メンテナンスは、ウールマットがあまりに汚れているようならば、池の水をバケツに汲むなどして、その中ですすぎ洗いをしてください。濾過バクテリアが死んでしまいますので、水道水や石鹸で洗ってはいけません。
 なお、衣装ケースは、本来、屋内で使用するものであるため、長期間直射日光に当たっていると、もろくなります。少しの衝撃で割れたり、ひびが入ったりするようになりますので、その前に、新しいケースと交換をするよう心がけていただければと思います。くれぐれも工作に伴う思わぬ怪我には、お気をつけください。
 以上、「水槽錦鯉かにかに」でした。次回は、錦鯉の産卵方法を予定しています。
 この記事に対するご意見やご感想、今後取り扱ってほしい内容のリクエストなどがございましたら、下記アドレスまでご連絡をいただければと思います。
「水槽錦鯉」ホームページ
http://suiso-nishikigoi.hp.infoseek.co.jp
「かにかに」へのメール
suiso_nishikigoi@hotmail.com


追記
「十鯉十色通信」に掲載された本記事をご覧になった読者の方から、内容を補完していただくメールを頂戴いたしました。
 本文中において、私は、塩ビ用のノコギリを使用して、衣装ケースに穴をあけておりますが、まずドリルで小さな穴をあけ、その後、はんだごてで熱を加えて、徐々にその穴を大きくしていくという手法をとった方が、より安全に作業をすすめることができるという、ご助言がその内容です。
 工具の手配ができて、なおかつ熱により衣装ケースが溶けていく際の刺激臭にもめげないという自信をお持ちの方には、一考の余地がございますので、加筆をして、この場で紹介をさせていただきました。


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