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第二回 濾過槽の自作法(前編)
     (2003年1月22日発行記事)


 今回はじめて私の記事を目にするという方も多いことと思いますので、あらためて自己紹介をさせていただきます。某所にて「水槽で錦鯉を飼いませんか?」略して「水槽錦鯉」というホームページをひらいている「水槽錦鯉かにかに」です。
 さて、これからお話する濾過槽の自作法は、ポンプとパイプの大きささえ変更すれば、池での飼育でも水槽での飼育でもどちらでも応用がきく内容です。しかしながら、本メールマガジン創刊号掲載のアンケート結果によると、年間10万円以上の金額を錦鯉の購入費用にあてている方が読者の80パーセント以上を占めている上、半数近くの方が品評会などの錦鯉関連イベントに参加しておられるということなので、現時点での読者の内訳も、やはり池で錦鯉を飼育しておられる方が圧倒的に多いことと思いますので、池での錦鯉飼育の場合を例にとります。
 現在、池で使われている濾過装置の中で、一番普及しているのは、やはり灯籠を模した簡易なものではないでしょうか? ただ、残念なことに、そのタイプの装置は、池の水を循環させるためのものであるため、濾過能力は高くありません。基礎部分に荒ゴミとりのメッシュがあるだけで、濾過槽がないためです。
 この場で具体的なメーカー名や機種名をあげるわけにはいきませんが、池での錦鯉飼育に理想的な濾過装置の一つとして、全自動で濾材の洗浄や排水をおこなってくれる密閉タンク型の機器があります。とはいえ、本体価格と設置工事費を合計すると数十万円単位の金額になることが予想されるため、簡単に購入を決断できるものではありません。嫌な言い方になりますが、現在、ご自宅で飼われている錦鯉が特に高額な魚であるならばともかく、それほどではない場合には、新たに高価な濾過装置の導入に投資をするよりも、手頃な値段の新しい錦鯉を購入するための費用にあてたくなってしまうのが人情だと思います。
 けれども、濾過装置の能力不足を放置したまま、ただ新しい錦鯉を増やし続けては、水質の悪化から、いずれは致命的な事態が発生してしまうのは明らかです。
 そこで、濾過槽を自作し、濾過能力の向上を図ることをおすすめします。
 利用するのは、ホームセンターなどで販売されている衣装ケースです。引き出し型のものと、蓋型のものと2種類ありますが後者を使います。蓋をはずせば、ずれることなく複数段の積み上げが可能である上、壁面に補強がなされているので、水をいれてもたわみがそれほどありません。サイズは色々ありますが、池には長辺が50〜60センチメートルのものが、値段も手頃で使いやすいと思います。


逆さにした蓋型の衣装ケースと、塩ビ用のノコギリです。

 その他に必要な物としては、荒ゴミとり用の濾材に、やはり、ホームセンターの観賞魚コーナーなどで売られているウールマットを用意してください。
 主濾材には、直径5ミリメートル程度の砂利を使用します。こちらは観賞魚コーナーの物より、外売りの園芸コーナーに置かれている物の方が安価だと思います。


主濾材には、普通の砂利を使用します。

 濾過槽内で砂利がバラバラにならないように小分けするため、農業資材コーナーなどにある網袋も必要です。みかんが入っているような赤い網袋の大きな物です。
 副濾材には、バーベキュー用の木炭を使います。備長炭である必要はありませんが、表面に着火剤などが塗られていないものにしてください。
 池の上に、衣装ケースを置くための橋渡しとして、角材も数本必要です。太さは、濾過槽と濾材の重量を支えられるものとなりますので、人により異なります。
 灯籠型の吐き出し口からでてきた水を、濾過槽である衣装ケースまで導くためには、その口径にあわせたサイズの塩化ビニル管と、接続用の継ぎ手を使います。
 工具として、角材や塩ビ管などを切るためのノコギリ、管と継ぎ手を接続するための接着剤も忘れてはいけません。以上で、材料の準備は終了です。
 それでは、具体的な製作方法の説明に入りたいと思いますが、残念ながら、ここで紙面がつきてしまいました。仕組みについて簡単にお話をいたしますと、底面に穴をあけた衣装ケースに濾材を詰めて池の縁に渡した角材の上に置き、灯籠型の濾過装置からの排水を、ケース内の濾材の上までパイプで導くというものです。詳細については、2月後半に発行予定の「十鯉十色通信」をお待ち下さい。
 なお、私の記事のバックナンバーは、本メールマガジンの発行後、10日間程度の期間をあけて、加筆訂正や写真の添付をしたうえで、下記アドレスの「水槽錦鯉」ホームページ上でも公開いたしますので、参考にしていただければ幸いです。
 また、この記事に対するご意見やご感想、今後取り扱ってほしい内容のリクエストなどもございましたら、下記アドレスまでご連絡いただければと思います。
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